加盟団体紹介/赤崎獅子舞奉賛会

郷土芸能部門

 赤崎の獅子舞は女獅子と言われており、玉を転がすように優雅に舞うのが特徴です。演目は「鈴の舞」「幣の舞」「獅子の舞」「蟹拾いの舞」「門の舞」「寝の舞」「高山の舞」「合いの手」の順に演じられます。物語として構成されており、獅子舞の好物の蟹を腹いっばい食べた後、眠りにつく獅王。それに道化者のきつね(本祭りでは猿)・烏天狗・袋面等が眠りを邪魔し、眠りを覚まされた獅子は怒ってきつね(猿)を突き飛ばし荒々しく舞います。そしてフィナーレ高山の舞となります。高い山から谷底を見下ろす壮大な舞、最期に合いの手で獅子舞は終わります。
 現在赤崎獅子舞は、赤崎地区の赤崎獅子舞奉賛会により毎年、赤崎八幡宮の秋季例祭で奉納されています。
 早朝より区内を一軒一軒回り「鈴の舞」を舞ってお祓いをする「荒神祓い」が行われます。その後八幡神社に上がり、奉賛会会員らが本社前で五穀豊穣、悪魔退散を祈願した後、獅子舞を奉納します。
 本祭りも宵宮同様の演目で、笛、太鼓の拍子に合わせ、優雅に約一時間半途切れることなく舞います。
 現在過疎化が進み、継承問題が起こっていますが、今後とも伝統芸能継承に団結していく所存です。
 

令和2年3月10日発刊
敦賀市文化協会 創立60周年記念誌
「六十年のあゆみ」団体紹介より
 
赤崎獅子舞奉賛会