2020年5月1日
加盟団体紹介/粟野柴田音頭保存愛好会
柴田音頭の起源は今から約300年前の江戸時代元禄期に、同指定名勝「柴田氏庭園」が完成した折に、村人たちが祝いの記念に踊ったものと伝えられています。その当時は、敦買の豪農、柴田権右衛門の屋敷前で奉公人が盆休みに、音頭に合わせて夜を徹して踊り明かしたといわれています。また、この音頭の振り付けは「すてな踊り」といわれ、毎年九月に開催される「敦買まつり」メインイベントのひとつ「民謡踊りのタベ」で踊られています。愛好会の太鼓演奏・歌の生演奏にのり大勢の市民によって踊られる、敦賀市民にとっては最も身近な踊りとなっています。
このようにふるさとに残る民謡を保存しようと、発祥の地”粟野”を中心に、昭和四十九年「粟野柴田音頭愛好会」を結成、その後「粟野柴田音頭保存愛好会」に改称し、現在に至っています。
愛好会の活動として、イベントへの出演や各種講習会への協力、地区内の小中学校で柴田音頭を体験してもらうといった継承・普及活動、及び老人ホーム・介設施設への慰問事業など積極的な活動を行っています。
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令和2年3月10日発刊
敦賀市文化協会 創立60周年記念誌
「六十年のあゆみ」団体紹介より